ラングレーは、サレーの東側に位置する、メトロバンクーバー(フレーザーバレー含む)最東端の都市。カナダ内陸部の田舎街を彷彿させる、古くこじんまりしたダウンタウンのあるCity of Langley とその周りを囲む住宅街メインのLangley Townshipで構成されている。
ラングレーは、過去約30年の間、新興住宅地として開発され、メトロバンクーバーの中心地に住んでいた若いファミリーやリタイアした人たちが多く移り住んでくるようになった。(高齢者の住みやすい都市ランキングでは、国内上位にランクインする)
2016年から2021年までの人口増加率は、グレーターバンクーバー内トップと人気がある。(詳細はこちら)2028年には、スカイトレインがラングレーのダウンタウンまで来ることが決まっており(フレーザーハイウェイと196st、203stに駅が開設予定)人口はこれから20年で2倍になることが予想されている。(詳細はこちら)
依然として、南部や東部の地域には白人の割合が多いが、韓国、インド、中国、東南アジア、南米系をはじめ、それ以外の人たちの割合も徐々に増えつつあり、多くの移民者にとって、以前より暮らしやすい環境になってきている。
大半が農地であるため、自然がとても豊かで、1エイカーを超す大きな敷地をもつ家も多い。まさにザ郊外といった感じで、農場、牧場、公園、ゴルフ場が多く、アルパカ等の動物と直接触れ合えたり、果物や野菜を狩れたりと、高齢者や若いファミリーには特に暮らしやすい環境がある。
自然環境だけでなく、最近、拡張&アップグレードされたウィロブロック・ショッピングセンターをはじめとして、商業施設も大変充実している。(コストコやウォールマート、アジア系の食材を販売する大型スーパー他) また、テスラ、ポルシェ等の高級車のディーラーショップも多く、以前より高所得者層も増えてきているよう。(2023年のGlobe and mailの調査では、世帯平均収入は約13.6万ドル)
ラングレーは、米国の大型チェーン店がバンクーバーに進出する際、最初に選ばれる市としても知られているが、コロナ禍以降、当エリアに本社を移動させたり、オフィスを開設する大企業も増加中。高速1号線の北側のエリアには、アマゾンをはじめとした大企業の物流センターや工場等があり、高速1号線と200stの周辺には、ホテルやオフィス、商業施設が多く造られることも計画されいる。また、サレーのキャンベルハイツ・インダストリアルパークが目と鼻の先にあることもあり、今後も住宅需要は高止まりしそう。
ラングレーはバンクーバーから距離はあるものの、高速1号線へのアクセスの良い北側のエリアからであれば、バンクーバーへのアクセスも悪くない。最近は、ウィロビハイツのカーボスにあるバス乗り場から15分おきに出ているバスを利用し、バンクーバー、サレー、コキットラム等へ通勤している人も増えてきている。
メトロバンクーバーの中心地と比べ、住宅価格がリーズナブルなのが魅力であるが、賃料は住宅価格と比べて低くないこともあり、投資目的で住宅を購入する人達も多い。(2020年時点で空室率は2%、世帯の約4割は、1人か2人世帯となっている)
一部のエリアを除くと、犯罪率がとても低いのも魅力的(全国平均より41%低い)
高速1号線と200stの東南部にあるウィロビハイツでは、近年、物凄い勢いで新興住宅が開発されている。現在もLatimer Height Project(現在、オシャレなベイカリーや食料品店等があり、今後、30万㎡の敷地内に最終的に2000世帯の住居と商業施設、オフィス、6.9万㎡の緑地、小学校等が入る予定)をはじめ、多くの再開発プロジェクトが進行中。当プロジェクトの敷地のすぐ隣では、新しい公園と小学校が建設中(小学校の完成は2025年予定)
当地域には、比較的、築浅のベースメント付きの戸建やタウンハウスが多く、街全体が新しく洗練された雰囲気がある。高速1号線へのアクセスが良く、最近拡張されたウィローブロック・ショッピングセンターやアウトレット店等のある大型ショッピング施設へも近い等、利便性が良い。(詳細はこちら)
公園、散歩道、ラングレーイベントセンターを始めとした屋内外の運動施設等も充実しているため住環境も良い。
2023年の春に、ウィロビ・コミュニティーパークにあるサッカーフィールドにラングレーの新プロサッカーチーム、バンクーバーFCのスタジアムが出来た。(詳細はこちら)
さらに、当公園内に、3つのアイスリンクと2つの室内施設の入る複合運動施設を建設中。詳細はこちら)
(ウィロビコミュニティーパークの映像はこちら)
ヨークソン・コミュニティーパークは、屋外運動施設のある大きな公園だが、今後、時間をかけ、当公園内に、室内プールや大きな図書館の入るコミュニティセンターが整備されていく予定で、まずは、スプレイ・パークやピクニックエリア等を整備していくことが決定している。(詳細はこちら)(ヨークソン・コミュニティーパークの映像はこちら)
IBプログラムのあるR.E. Mountain Secondary School等、評判の良い中高校があるものの、市の資金不足により学校や公共施設をはじめとしたインフラ整備が追い付いていないシビアな現実もある。近年の学生数の増加に対応するため、数年内に小中高校が新設されることになっているが、現在は、簡易なプレハブを教室代わりに使用している学校も少なくない。(小学校の詳細はこちら、中高校の詳細はこちら)
216ストリート沿いに60万スクエアフィートのBC州最大で、世界トップクラス規模の映画撮影施設を造ることが計画されており、ウィロビタウンセンターの拡張とともに、当エリアは、今後ますます発展していくと思われる。(詳細はこちら)
スミス・ネイバーフッド(ウィロビタウンセンターのすぐ南側のエリア)は、大きな敷地の古い戸建住宅が集まるエリアだが、当エリアでも街の再開発計画が練られている。小川の横に芸術的な建造物が置かれたり、散歩道を造ったりする等、今後の変遷が楽しみ。(詳細はこちら)すぐ東側にあるエリアでも、349世帯からなるタウンハウスの大型プロジェクトが提案されている等、今後、当エリアの人口増加及び発展は間違いない。(詳細はこちら)
ウィロビハイツから高速1号線を挟んで北側にあるウォルナッ・グローブは、ウィロビハイツより早く開発されてきた地域であり、築30年程の大きな戸建が多く、落ち着いた雰囲気がある。この地域には大きなショッピングモールこそないが、学力の高い学校、(フレンチイマージョンプログラムあり)塾、ジム、プールのあるレクレーションセンター等があり、若いファミリーに人気がある。大きめのサイズの戸建のお家が多く、落ち着いた雰囲気がある。
(ウィロビハイツ、ウォルナットグローブエリアの住宅街の映像はこちら)
ウォルナットグローブの東側にあるフォートラングレーは、フレーザーリバー沿にあるこじんまりとした街だが、洗練されたオシャレなアパレル店や人気のあるカフェや博物館等もあり、ちょっとした観光地としても知られる。キャンプ場やゴルフコース等もあり、アウトドア・アクティビティを楽しむこともできる。街の周辺にはヘリテージ風の洒落た外観のお家も多く、ふらっと立ち寄ってみても面白い。人気のある公立小中学校Langley fine arts schoolもある。
(フォートラングレーの街の映像はこちら)
ウィロビハイツの南側で、高速10号線のすぐ南側のエリアには、ラングレーのダウンタウン(City of Langleyエリア)があり、市役所、図書館、コミュニティセンター、レストラン街、小売店、工場、そして多くの賃貸専用を含めた低層コンドミニアムのある住宅街がある。
このエリアの一部は、海抜が低く、二コメックル川が流れている。(川が氾濫したこともあり、今後も同じようなことが起こる可能性は否めない)また、ホームレスの方のシェルターや経済的に困窮されている方のソーシャルハウジングが多い等、街の雰囲気はあまり良くない。価格が魅力的なために、バンクーバーやリッチモンド方面からこのエリアに引越して来るファミリーも多く、低層コンドミニアムやタウンハウスの開発が増えている。当エリア(フレーザーハイウェイと203ストリート)にスカイトレイン駅の着工が開始してから、価格が急騰しているが、地盤が柔らかいせいか、地割れが起こったりする等、物件選びはには慎重になる必要がある。(詳細はこちら)
さらに南側のエリアは、公園やゴルフ場等、緑が多く、戸建住宅がメインな地域であるが、今後スカイトレイン駅が近くまで来ることもあり、今後も価格の上昇が期待できる。
ダウンタウンの東側にあるマレーヴィルには、大病院や小さなモールがあり、比較的新しく、大きな戸建物件が多く立ち並ぶ。人口が増えつづけ、住宅の需要が高まっている昨今、タウンハウスやコンドミニアムが多く建てられ始めている。スカイトレインが将来的にこのエリアまで伸びてくる可能性があり、開発業者や投資家がこのエリアの戸建住宅の購入に積極的に動いている。
ラングレーの最東端にあるアルダーグローブは、ラングレーのダウンタウンから車で20分程離れたところにあるこじんまりとした静かな街。屋外プールのあるレクレーションセンター、野外運動施設、セボンフーズ等の商店街があり、子育て中の人やリタイアした人たちに良い住環境がある。街が標高の高いところにあり、山や空の景色が綺麗に見える。マウンテンバイクを使って遊びたい人は、アルダーグローブ・アスレチックパークへ行ってみるのも良い。丘の上にあるこの公園は空に近くとても気持ちがいい。
(アルダーグローブ・ウォーターパークの映像はこちら)
ラングレーは、海抜が低いエリアにある農地帯も広く、洪水警報が出されることもあるため、注意が必要(詳細はこちら)最近は、ラングレーのダウンタウンの南側の一部のエリアでも比較的価格のリーズナブルなアパートの建設が積極的に行われているが、海抜の低い湿地帯にあることもあり、今後も洪水の心配が懸念される。(詳細はこちら)
現在、高速1号線の216stと264stの間の車線を増やすための工事(インターチェンジを含む工事で2025年完了予定)が進行中。ラングレーとアボツフォードを結ぶ区間は、ラッシュアワー時に渋滞することが多く、当工事により多少なりとも渋滞が改善されることが期待される。(詳細はこちら)
昨今のアボツフォード・インターナショナルエアポートからの国内外への飛行便の増加は、ラングレーの利便性を更に高めていると思われる。