バンクーバーウェスト地区(主にバンクーバーのメインストリートから西側の地域、バンクーバーのダウンタウンは当地区に属するが、ここではあえて除外する)
ダウンタウンのすぐ南に位置し、世界トップクラスの大学であるブリティッシュコロンビア州立大学(以下、UBC)や大きな並木のある閑静な高級住宅街、そして美しい海等に囲まれた最も人気のあるエリア。
日本領事の邸宅があり、ヘリテージ物件の多いショーネシーやゲリーポイントを筆頭に、大きな敷地を持つ一軒家が集まる高級住宅街にはユダヤ系の人やファーウェイの副社長等の裕福な中国系の住民が多く住む。学力レベルの高い私立校が多く、治安も良いため、富裕層に大変人気がある。
ウェスト地区内の北西エリアにあるUBCの敷地内には、新渡戸記念庭園、人類博物館、植物園、ウェスブロックヴィレッジ等があり、その隣には幾つものトレールがある広大なパシフィック・スピリッツ・リージョナルパークがある。
(UBCの敷地内の物件は基本、リースホールド物件(長期借地権付きの物件)で、また多くの観光客で賑わうグランヴィル・アイランド周辺にも多くのリースホールド物件がある。)
東側のエリアに位置するオークリッジにあるオークリッジ・センター(オークリッジ・パーク)は大規模再開発が進行中。(詳細はこちら)当モール内には、世界最大のタイム・アウトマーケットが入る予定で今後の開発が楽しみ。(詳細は、こちら)
数年前からオークストリート、キャンビーストリート沿いに多くの低層コンドミニアム、タウンハウスが建設されており、今後も引き続き開発が進んでいくと思われる。このエリアのヴァンデュッセン植物園やエリザベス女王公園は人気がある。
オークリッジの南側に位置するマーポール及びサウス・バンクーバーは、バンクーバーウェスト地区の中では、リッチモンドに最も近く、住宅価格が比較的リーズナブルなエリア。オーク公園内にあるマーポル・オークリッジ・コミュニティセンターは、2025年以降に大きくリモデリングされることが決まっている。
北側のエリア(ダウンタウンのすぐ南)はキツラノビーチ、ジェリコビーチ等の美しいビーチが続いており、住民の憩いの場となっている。特に、キツラノエリアは、ダウンタウンのすぐ南に位置し、W 4th アヴェニューのレストランや小売店舗街にも近く、人気の高いエリア。
ダウンタウンからキャンビーブリッジを渡り、すぐ東側に位置するフォースクリークは、2010年のバンクーバーオリンピック時に、選手村として利用された築浅のコンドミニアムが多く建つエリア。湾沿いのワールドクラスの遊歩道からは、ダウンタウンの建物やノースショアの山々のスカイラインの景色が堪能できる。ダウンタウンへも徒歩や自転車で行くことができ、利便性も高い。2025年頃に、当エリアの東部には、6エイカーの大きな公園の建設工事が始まる予定となっており、今後のさらなる発展が期待される。(詳細はこちら)
また、既にクラークまで来ているスカイトレイン(ミレニアム線)が地下鉄となってアビュータスストリートまで延長されることが確定しており、今後益々利便性が良くなると思われる。(詳細はこちら、更にUBCまで延長されることも検討中で、バンクーバーとリッチモンド結ぶカナダ線も、駅をキャンビーと33アヴェニューに増設する予定がある。)
バンクーバーウェスト地区の一戸建物件は、平均4ミリオン程になり、大半の物件は中国人富裕層により所有されている。昨今は、インド系の住民も増えているようで、人口の絶対数の多い中国とインド系の人々を中心に、バンクーバーの最高級住宅街がさらにアジア化していくと思われる。